海外研修3日目
セプティックタンク引抜見学
ハイフォン下水道排水公社表敬
サポートセンター見学
ハイフォン水道公社表敬
アンズオン浄水場見学
市内水環境見学&ハイフォン下水道排水公社表敬
私達は家の下のタンクに溜まっている汚泥を回収する作業を視察するために町の外れの民家を訪れました。
私達は初めて汚泥を回収する作業を見てとても驚きました。家の下には1立方メートルのタンクがあり、そこに汚泥を貯めるのですが、基本的にその汚泥を回収するのは5年に1回だそうです。これぐらいの頻度だと汚泥がタンクから溢れてしまう可能性があります。その上、汚泥を回収するのは家主の自己申告であるため、回収できていない場所もあります。その溢れた汚泥は川や湖に流れてしまいます。これがハイフォンの河川や湖を汚す大きな原因の一つです。
私達はこの状況を見て思ったのは確かにハイフォン市にはすでに汚泥を回収するシステムはあるものの、そのシステムに多少の欠陥をしている点が多くあり、全てを完璧に汚泥を回収するためにはまだまだ時間が必要であると感じました。
次に汚泥回収の管理を行っているハイフォン下水道排水公社を訪問しました。そこで1番印象的だったのは、私達が下水道排水公社の副会長に将来のハイフォン市の水環境がどうなっていることが予想されるかと質問をすると、とても熱く語っていただたことです。ハイフォン市の水環境について本気で改善しようと思っていることが改めて感じることができました。
北九州も現在のベトナムの河川や湖と同じ状況の時期があったため、当時の北九州の下水道担当の人たちも同じように考えていたんだなあと思いました。
(相良 圭祐)
SDGs発表
ハイフォン水道公社訪問
セプティックタンク視察
サポートセンター見学
私たち6人は、サポートセンターで働くトゥイさんにお話を聞きました。トゥイさんは、日本語とベトナム語の通訳として働いた後、現在サポートセンターで働いている方です。
トゥイさんは、田舎からハイフォン市に来て以来、ずっとハイフォンの町の変化の様子を見守られてきました。私が、なぜ通訳になったのかという質問を投げたところ、「韓国語と日本語で迷っていたが、姉に勧められ将来の職と生活の安定を考えて日本語に決めました」とおっしゃっていました。ここで、やはり日系企業はベトナムでは高い人気にあり、ベトナムの方々から高い評価をうけているということが実感できました。また、私たちもこれまで以上にベトナムや世界の他の国々と日本の関係により強い興味を持ち、学習していく必要性を、感じました。
実際に話すことで、国際協力は通訳さんを含め多くの方々の努力に支えられていることを実感できました。
(大楠 千珠)
ハイフォン水道公社表敬
ハイフォン水道公社の皆さんに、水道の歴史や現在の水道の状況、日本との国際協力の内容と成果また課題などあらゆる基礎を教えていただきました。
今後の課題としては「汚染された水の処理」や「人材育成」などがあげられる一方、成果として「ハイフォン水道公社と北九州市上下水道局との信頼関係の確立」や「水道分野の新しい処理技術のアクセスができたこと」などあげられました。持続的にきれいな水へ処理するためには、技師から新しい技師へのつながりが大事だと改めて感じました。これは今回の上下水道技術協力に限らず、知識や技術、考え方などの次世代へのつながりは持続的な仕組み作りをする上で必要不可欠なことであり、一番難しいことだと感じました。コミュニケーションが大事と言われていた理由が改めて分かった気がします。頭の中で考えること、長年仕事をしていて身につけた技術を言葉で短時間で伝えるには高いコミュニケーション能力を必要とするはずです。私は将来社会人になったとき、仕事仲間や仕事先の方々と関わる機会がたくさん訪れると思いますがその時に、自分の思いが伝えれる様になりたいと感じました。そして私たち研修生も水について考えさせられる有意義な時間となりました。
(宇都宮 一花)
アンズオン浄水場見学
アンズオン浄水場は、ハイフォン市最大の浄水場です。現在、日本を初めとする海外からの支援を受け、大幅な能力向上のための工事を行っており、2020年に工事完成の予定だそうです。
この工事の目玉は、北九州市の独自の高度浄水処理技術であるU-BCF(上向流式生物接触ろ過設備 )の導入です。北九州市では、本城浄水場や穴生浄水場に導入されており、私たちも穴生浄水場で見学しました。
川で石についた苔などの微生物が水を浄化する仕組みを応用したもので、 メンテナンスが簡単、省エネなどのたくさんのメリットがある方式です。
ハイフォンでは、水道の水源に川の水を使用していますが、都市化につれ、年々水質悪化が問題になっています。この北九州市の技術の導入により、少ない薬品で水の処理ができるようになり、そのまま飲んでも安心の水道水が作れるようになります。
ハイフォン市水道公社では、この設備導入が成功したら、さらに設備の拡張を進め、市民の皆さんの健康的な生活へつなげたいそうです。
土木科で学んでいる私にとって、建設中の大型水道施設の見学はとても貴重な経験になりました。完成した際には、再びハイフォンを訪れ、動いているところをこの目で見たいですね。
(竹内 拓也)
ハイフォン水道公社主催夕食会
ハイフォン水道公社の皆さまとお食事をさせていだだきました。この夕食会には、水道公社で働く若い英語の話せる従業員さんが多く集まって下さいました。せっかくの機会なので...と、通訳の方を交えず現地の方と研修生で交互に座り英語で直接コミュニケーションをとることになりました。
美味しそうなベトナム料理に囲まれ始まった食事会。ベトナムの方々はとても温かく、私たちが理解できるように簡単な英語で話しかけてくださいました。最初は緊張していた研修生ですが、徐々に自分たちからも話すようになりました。ベトナムの文化や料理、習慣について尋ねたり、日本のことについて伝えたりしました。英語が上手く伝わらず困った時は、諦めるのではなく、ジェスチャーやアイコンタクトで思いを伝えました。共に笑ったり驚いたり...とても楽しい時間を過ごすことができました。
この夕食会を通して私たち研修生は、失敗を恐れずチャレンジすることや積極的にコミュニケーションをとることの大切さを学びました。また、「もっと英語が話せたらあの話もしたかった!」と世界共通語である英語をもっと話せるようになりたいと、意欲が湧きました。この思い出を心に置き、日々の学習に励みたいと思います。
(櫻井 つぐみ)